小児皮膚科|品川区西大井駅前 しみず皮膚科|皮膚科専門医による診察

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小児皮膚科

お子様の肌はデリケート

お子様の肌はデリケート

お子様の肌は、まだ発達途中にあるため、大人に比べてとてもデリケートです。しっかりと診察した上で、お一人お一人に合った適切な診療を行います。

早めにご相談ください

小さなお子様は、自分の症状をうまく言葉で伝えられないことが少なくありません。
そのため、気づいた時には、ひどい状態になっているケースもしばしばです。
保護者をはじめとする近くの大人が、お子様の皮膚の変化に気づきましたら、早めに相談にいらしてください。

皮膚バリアを整えることが肝心

子どもの皮膚は角層が薄く、また皮脂の分泌量が不安定なことから「バリア機能」がまだ十分に働いておらず、ちょっとしたことで湿疹や皮膚炎が生じたり、細菌やウイルスに感染したりするなど、皮膚トラブルが生じやすい特徴をもっています。それだけに、しっかりとスキンケアを施して皮膚バリアを整えることが、とても重要です。
当院の院長は2児の母親でもありますので、お母様の立場になってお子様のスキンケアに関するアドバイスをいたします。

小児によくみられる皮膚疾患

おむつかぶれ

尿や便に含まれるアンモニアや酵素などに皮膚が刺激され、おむつの当たるところに赤いブツブツやただれが生じます。皮膚のしわの間にできている場合には、カンジダ皮膚炎の可能性もありますので状況によって顕微鏡で検査をいたします。
汚れたおむつをそのままにせず、こまめに替えることが大切です。スキンケアのアドバイスと状況に応じて外用剤を処方いたします。

乳児湿疹

乳児期に、皮脂腺の多い頭や額、こすれる部分を中心に黄色いフケが出たり、カサカサした紅斑ができたりする病気です。
小児では生後1ヶ月頃から皮脂の分泌が亢進しますが、この頃から乳児湿疹は発症します。近年、乳児湿疹が食物アレルギーに関与していることがわかりました。湿疹部位に経皮的にアレルゲンが侵入し、その結果食物アレルギーを引き起こす可能性があります。早めに湿疹を治して、皮膚状態を整えることが今後のためにも非常に大切です。

あせも

あせも(汗疹)とは、汗をたくさんかいた後に、皮膚に細かい水ぶくれやブツブツが現れる皮膚疾患のことです。
汗をかきやすい5月~9月ごろに多く認めますが、高熱の後や、冬でも暖房などで汗をかいて発症することがあります。
症状が軽い場合は汗をこまめに洗い流したり、汗でぬれた衣類をこまめに変えることで自然に軽快しますが、軽快しない場合は外用薬による治療が必要となります。

とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひは、正式には「伝染性膿痂疹(のうかしん)」と称し、皮膚への細菌感染によって発症し、じくじくした紅斑や水ぶくれができます。
とびひの治療には、抗菌薬(外用や状況により内服)を使用します。絆創膏などで覆いっぱなしにせずに、怖がらずに患部を洗うことも大切です。
とびひは、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治せます。

小児アトピー性皮膚炎

小児のアトピー性皮膚炎は、年齢によって皮脂の分泌量が異なるため、症状もやはり異なってきます。1歳頃のアトピー性皮膚炎では、顔や頭、耳にじくじくとした湿疹が出てきます。肘や足首などの関節部分に湿疹が生じたり、「耳切れ」と言って耳のつけ根がただれて切れてしまったりすることがあります。
2~10歳頃は手足の関節の内側や首、わき腹などにカサカサとした湿疹が出ます。また、季節の影響としては、夏場は皮膚の化膿や汗、虫さされによる刺激でジクジクしやすくなります。冬場は空気の乾燥によって、かさつきや痒みが強くなります。
個々の皮膚状態を丁寧に拝見し、スキンケア、外用療法の御提案を致します。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼは、正式には伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)と言い、伝染性軟属腫ウイルスによる皮膚感染症です。
特に乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある患者さんに多く見受けられます。その理由としては、乾燥肌やアトピー性皮膚炎があると、皮膚の「バリア機能」が低下するため、細かな傷からウイルスが入り込みやすいことと、痒みで引っ掻くことにより、爪先からうつってしまうことなどが考えられます。
プールで感染するといわれていますが、水から感染するというよりも、皮膚間の接触やビート板の共有が感染の原因となるようです。
無治療でも自然に軽快することもありますが、幼稚園や保育園、スイミングスクールなどで除去してくださいと言われることがあります。除去する場合は専用のピンセットで一つずつ摘まみ、内容物を出す方法となります。ただし、強い痛みを伴いますので、この痛みを軽くする目的で麻酔のテープ(ペンレステープ)を使用致します。

手足口病

手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る感染症です。子どもを中心に、主に夏季に流行します。コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどの感染によって起こります。感染経路としては、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)などが知られています。
症状としては、感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足の裏や足背などに2~3mmの小水疱が出ます。また臀部や肘、膝に赤い発疹が出ることもあります。特効薬はありませんが、多くは1~2週で治ります。